人は、物事の渦中にいるとなかなか幸せを実感できないものです。あとになって「あの頃は良かった」なんて思うことも少なくありません。今回は子育て中の友人に、興味深いエピソードを聞きました。

5年間子どもができず

私は夫と結婚してから5年間、子どもに恵まれませんでした。
しかし、もともと結婚前から絶対に子どもはほしいと思っていたため、「いつか産まれる子どものためにできることはしておこう!」という気持ちが強くありました。

特に金銭面では「子どもができたときのために貯金しないと」と焦り、夫に「たまには2人で旅行に行こう」と言われても「そんなお金ないから!」と一蹴。

旅行も外食も控えて、ひたすら節約の日々を送っていました。

やっと念願の妊娠!

やがて私は念願の子どもを授かり、子育てに突入しました。

子どもとの日々は、妊娠前に想像していたよりもかなりバタバタで、毎日クタクタです……。
1日が終わると、子どもを寝かしつけると同時に私も夫も寝落ちしてしまうほど大変な日々で、夫婦でゆっくりお酒を飲んだり2人きりで過ごす時間ももちろん一切ありません。

そんなに貴重な時間だったなんて

そうなって初めて、「子どもができる前の5年間の結婚生活は、すごく貴重なものだったんだ……」と実感した私。
「子連れでは行けない高級ホテルとか、外食とか、2人だけの時にもっと色々しておけばよかったね」と夫と言い合うも、あとの祭りです。

「子どもがいないとできないこと」もあれば、「子どもがいたらできないこと」もあるんだと、今になって理解することになりました。