子どもに過度な期待をかけてしまう親もいますが、祖父母の場合もかなり大変なようです。今回は、筆者の友人Gさんから聞いた、祖父母の孫に対する「過度な期待」エピソードをご紹介します。

娘からの相談、それは……

そんな娘を誇らしく思いつつも心配していたGさんでしたが、ある日娘から「ママ、私ね、なりたいものがあってね……」と相談されました。そしてその話を聞いたGさんは微笑み、我に返ることができました。
後日、義両親に「娘がプリンセスになりたいと言っています。来週の日曜日、舞浜駅に来てください。」と伝えました。
約束の日、義両親は何が起こるのか分かっておらず、Gさん家族についていくと、ディスニーランドのプリンセスになれるスタジオに到着しました。そしてドレスを着てメイクをし、ディズニーのキャストさんたちにプリンセスにしてもらったのです。

「こういうことじゃなくて」と言い出そうとした義両親でしたが、娘はキラキラと目を輝かせながら鏡に映る自分を見て、「じいじ! ばあば! プリンセスにしてくれてありがとう!」と今まで見せたことのない満面の笑みで言いました。
そしてプリンセスの姿でパーク内を歩き回り写真撮影をしていると、義両親もそこで満足したようで、プリンセス教育はやめることにしたのでした。
どんなに容姿端麗に育っているとはいえ、ほかの子と同じような子ども心をもっていたんだなぁと心底ホッとしたGさんだったのでした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。