子どもに過度な期待をかけてしまう親もいますが、祖父母の場合もかなり大変なようです。今回は、筆者の友人Gさんから聞いた、祖父母の孫に対する「過度な期待」エピソードをご紹介します。
生まれた時から美しかったGさんの娘
Gさんが結婚して2年ほど経った辺りで、初孫である女の子が生まれました。生まれてすぐにGさんは親バカを発揮していて、「これは誰が見ても綺麗な子だ」と感じていました。夫も初めて見たときに、かわいいという感想ではなく、「え、めっちゃ綺麗。美人過ぎない?」と絶賛するほどでした。
義両親が始めた教育
それは義両親も同じでしたが、「この子は凄い美人だわ! 本物のプリンセスになれるんじゃない!?」と、Gさん夫婦が思う以上に大きな期待をかけていました。
しかもあろうことか、娘が成長するにつれてプリンセスになるための教育を独自に始めたのです。「費用は出すから」と言われ、義両親が好き放題に娘に関わってきたので、自然と触れ合ってのびのびとした子育てをしたかったGさんは苛立ちを覚えました。
しかし、そんなGさんの気持ちとは裏腹に、なんと娘は美しく育っただけでなく頭も良くて、なんでも吸収して学んでいきました。義両親が勧める習い事もすんなり受け入れて、楽しんでやっていたのです。
まさかの留学まで叶ってしまった
この状況に義両親は俄然本気になってしまって、「この子は留学させて、海外のプリンスたちに出会わせるべきだ!」と言い始めるようになってしまいました。
そんなうまくいくはずないと思っているGさんをよそに、娘はぐんぐんと成長していき、本当に美しく育ち、有名な私立の初等部へ進学し、留学したのです!
もうここまできたら、義両親の思い描くままに突き進むのも、ありなのでは? とすら思えてきました。