子育ては親育て……自分では良かれと思って一生懸命頑張ったつもりでも、あとで思い返すと「もっとこうすれば良かった!」と後悔することもありますよね。これは筆者の友人・Fから聞いたエピソード。シングルマザーとして頑張ってきたFの息子がかけてくれた一言とは?

シングルマザー

私は息子が小さい頃に離婚をし、シングルマザーとして仕事・子育ての両立を頑張っていました。
しかし、収入が少なく、息子に好きな物を買ってあげることもできず、生活はぎりぎり。
食べるのに精いっぱいの状態が続いていました。

両親はすでに他界していて、私は一人っ子。
頼れる親戚もいなかったため、24時間対応の保育園に息子を預けて、仕事を掛け持ちしながら収入を確保しなければいけなかったのです。

病気

息子は私のことを気遣っていたのか、寂しいとは一言も言わずに、いつも私のことを心配してくれていました。
毎日顔を合わせるのは、朝の時間だけ。
保育園に迎えに行っても、いつも夜中だったので、息子は寝ている状態。
息子の顔は寝顔しか見ない日もありました。

息子が専門学校を卒業し、社会人として独立した頃、私は身体に異変を感じ、病院を受診しました。
するとガンを患っていることが判明。
発見が遅れたことで、すでにステージⅢの状態で、5年後の生存率は75%だと言われました。
死ぬかもしれないと思った私は、息子に今までの自分の気持ちを全て話し、「今までありがとう。」と伝えました。
すると息子は「そんな弱気なことを言うのは母さんらしくない!」と叱咤激励してくれたのです。