平気で人に物をたかったり、お金を借りて返さなかったりといったように、図々しい人に出会った経験のある人もいるのでは? そういう人は甘い顔をしているとどんどんつけあがって、より図々しくなっていくことがあります。今回はそんな図々しいママ友に困らされた経験のある筆者の知人、Sさんから聞いたお話です。

図々しいママ友

当時Sさんは、子どもが同じ幼稚園に通うママ友数人と親しく付き合っていました。

子どもを幼稚園に送った後に、誘い合わせてランチやお茶をすることもしばしば。

ママ友というのは子どもを中心とするお付き合いであるため、学生時代の友人とは違って少し気を遣う関係ではありましたが、Sさんはそれなりにママ友付き合いを楽しんでいました。

しかしママ友の中にひとりだけ、少し困った女性がいたのです。

「ねえ、今日は持ち合わせがないからちょっと貸してくれない?」
その女性の名はKさん。
彼女はいつもランチやお茶会に参加したがるくせに、いざ会計をする際に財布を開けば「持ち合わせがない」と言ってSさんを含めたママ友から小銭を借りるのでした。

ただ借りるだけならまだ良いのですが、次に会った時に返してくれることはほぼありません。

しかしKさんの娘さんはとても良い子ですし、金額が少額であることもあって、「お金を返して」と強く言える人はいませんでした。