産まれたばかりの子どもの顔を見て「父親に似ている」「母親に似ている」と、どちらに似ているかを言い合うのは、ほほえましいですよね。ただ、それにこだわって孫を差別する祖父・祖母もいるようで……。今回は、子どもが両親のどちらに似ているかにこだわりすぎたお姑さんに信じられない発言をされた経験のある筆者の知人、Yさんのお話です。
そしてYさんの息子に向かって信じられない発言をしたのでした。
「あんたは父親に似てないから、あんたはもらわれっ子だ!」
一気にその場が静まり返りました。Yさんの息子は一体何を言われているのかわからず、不思議そうな顔で首を傾げます。
「もらわれっ子ってなあに?」
「そんなこと聞かなくていい!」
息子を自分の命より大事にしているYさんの旦那さんは激怒し、お姑さんを連れて家の奥へ連れて行きました。
「うちの息子は俺の子だ! いい加減なこと言って子どもを混乱させるな!」
旦那さんはお姑さんにきつく言いましたが、お姑さんは「だってあんたに全然似てないんだから」と全く反省する様子がありません。
Yさん一家は義実家に泊まる予定を変更し、その日のうちに帰宅。
その後DNA鑑定をして、旦那さんと息子が実の親子であると証明する書類を義実家に送り付けました。
それから何度も「孫の顔を見せて」とお姑さんから懇願されていますが、全く会わせていないそうです。
子どもが親に似ているかどうかは、見る人の主観にもなってきます。あらぬ疑いをかけたうえに、子どもにまでそれを伝えるのは良くありませんね。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。