オムツを忘れて車に戻ると
Eさんたちはショッピングモールで買い物を楽しんでいましたが、娘のオムツを替えようとした際、車に忘れてきてしまったことに気づきました。
「車でオムツ替えてくるよ」
Eさんはそう旦那さんに告げ、車のキーを借りて一旦車に戻りました。
「すぐキレイにするからね～」
車に戻るEさんを見て、てっきり出庫すると思ったのか、1台の車がハザードをつけて前で待ち始めました。
Eさんはそれに気づかずに後部座席でオムツ替えをしていると、まだ途中なのに車の後部座席の窓を叩かれたのです。
「え、なんですか……」
「待ってるんだから早く出てよ！」
少し窓を開けると、中年女性にいきなり怒鳴られたEさん。どうやらその女性は前に停まっている車から降りてきたようでした。
「オムツを替えに戻っただけなので、出ませんよ」
「何それ、早く言えよ！」
女性は大きく舌打ちをして、前に停まっている車の助手席に乗り込みました。
「気づかなかったこっちも悪いけど、なんかヤダな」
Eさんはモヤモヤしつつも、オムツ替えを終わらせてショッピングモールに戻ったそうです。
大型ショッピングモールではこういったトラブルが少なくないといいます。出るか出ないかなど、車に乗ったまま意思を伝え合うのはなかなか難しいですが、何にせよお互いに気持ち良く利用したいものですね。
【体験者：20代・女性主婦、回答時期：2024年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター：齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。