相手を気遣ったつもりが、逆に傷つけてしまっていた経験はありませんか?
これは筆者が良かれと思ってしたことで、相手を深く傷つけてしまった苦い思い出です。
これは筆者が良かれと思ってしたことで、相手を深く傷つけてしまった苦い思い出です。
お姉さんのような存在
私が社会人になったばかりの頃のお話です。
私が配属された部署にこずえ(仮名)さんという先輩がいました。
まだ社会に出たばかりで不安でいっぱいだった私に、いつも優しく声をかけてくれたのがこずえさん。
私は優しく頼りがいのあるこずえさんの人柄が大好きになりました。
いつしか仕事のことだけではなく、プライベートの悩みも相談に乗ってもらう仲になっていました。
私の結婚が決まった時に職場で真っ先に報告したのはこずえさんというくらい、私にとってお姉さんのような存在だったのです。
余計な気遣い
私は結婚後も仕事を続けていましたが、1年ほどして妊娠しました。
本当ならば最初に伝えたい人はこずえさんなのに、私は伝えられずにいました。
こずえさんが子どもができず不妊治療をしていることを、私にだけ打ち明けてくれていたからです。
こずえさんが治療で辛い思いを知っていた私は、伝えてもよいものか躊躇してしまいました。
言い出せないまま時間は経ち、やがて他の人の口からこずえさんの耳に私の妊娠の話が伝わってしまったのです。