口だけ出して自分は動こうとしない、そんな人と関わったことはありますか?
何でもやらせてくるくせに、文句ばっかり一丁前にされると本当にムカつきますよね。
今回は、夕飯の値引き商品に文句を言う自分勝手夫にブチギレた、筆者の友人から聞いたお話です。

妻の反応は……

さすがにカチンときた私。

私はリビングのテーブルに家計簿を広げ、夫に向かって深いため息をつきました。「ねえ、ちょっとこれを見てくれる?」と、家計簿を指差しながら言いました。

夫が不思議そうな顔をして近づいてくると、私はページをめくりながら続けました。「ここを見て。これが先々月の食費、これが光熱費、そしてこれがあなたのギャンブルに使ったお金。そしてこれが先月のぶん。どう思う?」

夫は少し戸惑いながら、
「俺、毎月10万円もギャンブルに使ってるの!?」
「ヤバ、まじか……」
と答えました。

私は家計簿を指で叩きながら言いました。
「あなたがギャンブルでお金を使っているせいで、私は節約に必死なの。しかも、仕事と家事と育児に追われて毎日クタクタ。そんな中で、値引きのご飯を買うのは、許されないことなの?」

「これが現実。誰かさんがギャンブルで勝ちまくってくれたら、値引きのご飯を買うこともないだろうけどね。あーあ、家事育児に協力的な旦那さんをもつ奥さんがうらやましいわ。」

夫はしばらく黙って家計簿を見つめていましたが、やがて深くうなずきました。
「わかったよ。これからはもっと気をつけるようにするよ。」
夫も多額のお金を使っていたことを可視化できたことで、ようやく反省。

私は少しほっとしながら、「お願いね。ギャンブルがストレス解消になっているのは分かるけど、私たちのために、協力して息子を育てていこう」と優しく言いました。

それからギャンブルの回数は少なくなり、家事や育児にもだんだん協力してくれるようになっています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。