家庭によって親戚付き合いの在り方はさまざま。なかには、古くからの伝統を守り、古風なしきたりのある家庭も存在するのではないでしょうか? 今回は、親戚付き合いが濃厚な筆者が体験した『親戚の集まり』でのエピソードを紹介します。

我が家のしきたり

私の家庭では幼いころから、お正月とお盆には祖母の家に集まるのが定番です。それぞれがお墓参りを済ませてから、祖母の家へと集まり、仏壇に手を合わせたあとは宴会。

物心ついたころからずっと行われている行事なので、とくに違和感を抱くこともなく育ってきました。

お正月とお盆の集まりには、祖母の世代・母の世代・私や従兄弟といった孫の世代・孫の子ども世代の4世代が集まり、割と多くの人数が参加します。

いつも当然のように準備された席に着席していて、そこになにも感じていなかったのですが……。

結婚

27歳になり、私自身も結婚という大きなイベントを迎えました。

その年のお正月、結婚したため初めて旦那を親戚の集まりに連れて行くことに。祖母の家に到着すると、いつものように宴会の準備がしてあり着席することになりました。

すると叔母が旦那のもとへ駆け寄り「○○さん(旦那の名前)はこちらの席にどうぞ。」と案内。その席順は上座から男性が年齢順に座り、女性は離れた位置に座るというもの。

違和感

いざ自分の旦那を連れて行くということになるまで、なんの違和感もなく親戚の集まりに参加し、決まった席に着席していましたが、このとき私は初めて「席順なんて楽しければもうなんでもいいのでは?」と感じました。

旦那は初対面の人が多いうえに、ほかの人はすでに関係性の構築されている、嫁の親戚の集まりに参加しています。

緊張しきっている旦那を、一人で知らない人だらけの男性陣のなかに、放り込んでしまうことに申し訳なさを感じました。