たとえ実の親子や兄弟でも、許可なく金品を持ち出すようなことはNGです。血が繋がっていない義兄妹にそうされたら、なおさら腹立たしい気持ちになることもあるでしょう。今回は旦那さんの妹との金銭トラブルをまさかの方法で解決した筆者の知人、Yさんから聞いたお話です。

義妹をかばう義母に……

そのうち義両親が帰ってきたため、Yさんは事情を説明しました。
「さすがにこれはダメですよ! お義母さんからも〇〇さんにお金を返すように伝えてください!」
義母の携帯電話から電話をかけさせようとするYさんに、義母は困ったように言いました。

「あの子も困ってるんだから、今回だけは許してあげて……」
そして貯金箱に入っていた分は自分が弁償すると言うのです。

「わかりました」
とことん義妹に甘い義母に嫌気がさし、Yさんは貯金箱に入っていた分のだいたいの金額を伝え、義母から弁償してもらいました。

実はYさんは入っていたお金は貯金箱の半分くらいであることを知っていましたが、わざと多めに請求したのです。

義母がYさんにお金を返すことでこれからしばらくの間、義妹がお金の無心に来られないようにしたのでした。もちろん、多めに受け取ったお金は、後日義母に返しました。

やはりお金を盗ったという罪悪感があるのか、義妹がYさんのいる時に義実家に来ることは少なくなったそうです。

子どもの責任は親が、と言いたいところですが、義妹さんにはいいかげん自立して欲しいものですね。生活が大変なのはわかりますが、お金を盗っていい理由にはなりません。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。