渡された【あるもの】
その後、S介は2年間の単身赴任へ行くことになりました。
S介がいないのに、それでも義母は私を夕飯に誘うことが多く、「S介に食べさせたいだけだったはずなのに……。」と私は不思議に思っていたのです。
するとあるとき「はい、これ。」と義母が封筒を渡してきました。
家に帰ってから中身を確認すると、何とそれは請求書!
S介が単身赴任してから1ヶ月分の食費が請求されたのです。
金額は約5万円。
私はすぐにこのことを夫に相談したのですが「いつもごちそうになってるんだから、それくらい払えよ!」と言われてしまいました。
義母の言い分
私は仕方なく請求された金額を義母へ持っていきました。
すると義母は「私はもう仕事はしていないけど、あなたたちの家事代行をしてるのと同じなんだから、お金は払ってもらうわよ。」と一言。
「あ、このことはS介には言わないでね!」と言ったのですが、すでに相談したことを言うと義母は激怒!
「そのくらいのお金、自分の稼ぎで何とかしなさい! S介には関係ないんだから!」と意味不明の文句を言ってきたのです。
懲りない……
どうやら義母は、S介には無償で提供するものでも、私にはきっちり請求をしてくるようです。
料理を作ってくれたことはありがたかったのですが、頭に来た私は「食費で5万円なんて我が家は予算オーバーなので、明日からは自分の家で食べます。」と言い返しました。
それからも義母は懲りずに「うちでご飯食べていけば?」と誘うのですが、私は丁重に断っています。
S介が単身赴任から帰ってきたら、おそらく食事を食べて行けと言われるはずなので、それまでは自分でやりくりしようと思っています。
【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2024年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。