お手頃価格で子どもから大人まで楽しめる「回転寿司」は、子育て世代にとってありがたい外食チェーン店ですよね。今回は、そんな誰もが楽しめる場所で起きたハプニングとそこから生まれた心温まるエピソードを友人A子が教えてくれました。※この記事は、過去の人気記事を再編集しています。
子どもたちと回転寿司店を訪れる
A子は、年長と小学3年生の男の子の母親です。
金曜日の夜、夫から「急な飲み会で遅くなる」と連絡が入りました。
そこでA子は息子たちを連れ、近所の回転寿司で夕飯を済ませることにしました。
突然、パニックを起こした次男
ちょうどお寿司を食べ始めた時、長男が「あっ、この人次男くんにそっくり!」と店内の大型スクリーンを指差しながら言いました。
そこには、大きなマグロとねじり鉢巻にハッピ姿の俳優さんが……。
すると次の瞬間、次男が「にいにが悪口言った!」と怒り出し、目の前に並んだお皿やコップを手当たり次第に投げ始めたのです。
実は、A子の次男は発達に特性があり、特に人から冗談を言われるのが大嫌いでした。
なので長男が悪気なく言った言葉も『悪口』と受け取り、パニックを起こしてしまったのです。
自己嫌悪に襲われる母を救ったのは?
A子は周囲のお客さんに「すみません」と何度も頭を下げながら、床に散らばったお皿やお寿司を急いで片付けました。
この時、周りの人から未熟でダメな母親だと思われた悔しさと恥ずかしさが一気に押し寄せ、涙が溢れました。
するとA子たちのテーブルから少し離れた場所に座っていた高齢のご夫婦がやってきて「お母さん大丈夫よ。気にしないで、子どもたちとゆっくり食べなさい」と声をかけてくれたのです。