筆者の友人Kさんは、現在専業主婦ですが、出産前は大学病院で薬剤師として働いていました。長女を子ども園に入園させた年、Kさんはクラス役員をしたのですが……。この時一緒に活動していたRさんは、夫の給料自慢が大好きな見栄っ張りな人でした。今回は、Kさんが体験したママ友トラブルをご紹介します。

夫の「職業・給料」自慢が大好きなRさん

Rさんの夫は、自衛隊員でしかも特殊部隊に所属しています。

基本給も高いのですが、手当がとっても良いんだとか……。

役員会では誰も聞いていないのに「うちの夫〜夏のボーナス余裕で100万こえたの〜」と大声で自慢するので、ママたちも適当にあしらっていました。

「奨学金=家が貧乏」失礼にも程がある!

役員会の後、みんなでランチを楽しんでいる時です。

Kさんが隣のママとおしゃべりをしている最中、「うちの夫、奨学金の返済があるんですよ」とポロッと口にしました。

するとなぜか、少し離れた席にいたRさんが反応!

「えっ! 奨学金借りてたの? 学費も出せないの? あなたの旦那さんの家ってめっちゃ貧乏じゃん」と馬鹿にしてきたのです。

しかしKさんは、彼女の挑発には乗らず「返済も順調にできてますし……」と冷静に伝えたのですが、Rさんは「サラリーマンの給料じゃ大変でしょ。かわいそう」とまくし立ててきました。

Kさん「夫は医者です!」→Rさんの反応は?

Kさんは家族を馬鹿にされたことに我慢できず「夫は〇〇病院の医者です。医学部はお金がかかるから、奨学金を借りてたんです!」とキッパリと伝えました。

するとRさんは、一瞬ポカーンとした後「あら、そうなの。ごめんなさい」とバツが悪そうな顔をして静かになりました。

発端はRさんからとは言え、Kさんもせっかくのランチ会を気まずい雰囲気にしたことを後悔していると、あるママが救いの手を差し伸べてくれました!

勇気あるママ友Wさんの発言で、Rさんを撃退成功

お隣のクラス役員Wさんが「みなさんのご主人の職業は知りませんが、自分だけが特別だと思い込むのは恥ずかしいですね」と勇気を出して言ってくれたのです。

Wさんが、みんながいつもRさんに感じていた思いを代弁してくれたので自然と拍手が起こりました。

もちろんその後、Rさんはランチ会の間はずっと黙ったままで、夫自慢もピタッとなくなったのでした。

素敵な旦那さんを自慢したかったのかもしれませんが、家庭内の経済状況や夫の職業に対して、軽々しく意見を言ったり評価したりする人は嫌われても仕方ありません。

たとえ相手がどんな立場の人でも、公平に接したいですね。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2021年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:広田あや子
教育関係のキャリアを経て、ライターに転身。実体験に基づく記事は、「真実は小説より奇なり」を痛感し、体験者へのヒアリングを通じての執筆に特化。プレママ・ママを対象としたサイトを中心に執筆し、特に義実家トラブルネタを得意とする。