高齢者の自動車事故のニュースをよく目にするようになりました。しかし、中には車での移動が必須となっている地域に住んでいて、運転をせざるを得ないという人もいます。これは筆者が実際に体験したモラルにかける高齢ドライバーのお話です。
怒声
すると、また窓から顔を出し「動かさないでよ!」と怒鳴り声が。
いい加減腹が立ってきた私は、「後ろ見て! ぶつかる?」「ちゃんと見てよ!」と怒鳴ってきたのをそのままにして、車に乗り込みました。
その高齢女性は、その後も何度も車を切り返して、最後には後ろの縁石にタイヤを乗り上げる勢いでようやく停まったのです。
人のふり見て……
あの高齢女性は運転に自信がないのか、ただ単に上から目線の人なのかはわかりません。
それでも物には言い方があります。
うまく駐車できず焦っていたのかもしれませんが、「ちょっと見てもらえますか?」と言われれば、断ることはありませんよね。
私も今の家に住んでいる限り、きっと歳を重ねても車の運転をする機会がありそうです。
あの高齢女性のようにならないよう、謙虚な気持ちでハンドルを握らなくちゃいけないなと思っています。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。