胸の内にしまっておくならまだいいものの、直接相手に伝えてしまう無神経な人もいますよね。
今回は筆者の友人から聞いた、20代後半のときに付き合っていた非常識元カレエピソードをどうぞ。
失恋の隙間に入り込んできた元カレ
当時、私は辛い失恋の痛手から立ち直れずにいました。好きな人にはすでに彼女がいて、私の心は自信を失い、ぽっかりと穴が開いた状態。
そんな私に、一筋の光のように現れたのが、居酒屋でナンパしてきた彼でした。
「一目惚れしちゃった。俺なら絶対に幸せにできる」
そう猛アタックしてきた彼。冷静に考えれば警戒すべきですが、失意のどん底にいた私にとって、その強引な愛情表現は一時的な救いのように感じられました。結局、流されるように彼との交際が始まったのです。
傲慢な言動が目立ち始めた
しかし、付き合い始めて数週間で彼の態度は一変。まるで仮面を脱いだかのように、人を小馬鹿にする言動が目立ち始めたのです。
「女なんだからお茶汲んでよ~」
「女は料理出来て当たり前」
付き合いだしてから態度を一変し、そう男尊女卑思想を語っては、私に何でもやらせていました。
デート中も周りの人を観察しては「あの人は金持ちそう」「あの女は絶対遊んでる」と見た目で決めつけている彼。
私の周囲にこんな人間はいませんでした。どう反応すべきか戸惑い、強く言い返せないまま、時間だけが過ぎていきました。
私の家に遊びに来るも...
そんな彼が、ついに我が家に遊びに来る日がやってきました。我が家は、シングルマザーの母と私の二人暮らし。母が働きながら私たちを育ててくれた、大切な家です。
家に着くやいなや、彼は部屋の中をじろじろと見回し、そして私にだけ聞こえる声でこう言い放ったのです。
「何か古臭い家だな(笑)」
「母子家庭って、やっぱりお金ないんだね」
非常識な彼が驚いた理由とは?
カチンときたのは言うまでもありません。彼の愛情はすでに冷め切っており、この時、私は「もう別れよう」と決意しました。
しかし、彼は私の変化に気づく様子もなく、まるで自分の家のようにソファーにふんぞりかえってくつろいでいます。
イライラで固まっている私と、それを気にも留めない彼。そんな様子を見て、母が静かに口を開きました。
「〇〇くんは、お仕事は何をされているの?」
母は穏やかですが、どこか探るような鋭い質問を彼に投げかけているようでした。最初は余裕だった彼が、母との会話が進むにつれて、みるみるうちに顔色を失っていくではありませんか!