不思議な出来事や現象は、亡くなった人が何かを伝えたがっているのだと言われることもありますよね。遺された人の受け取り方次第で、それはプラスにもマイナスにも作用するのかもしれません。今回は、筆者の友人が興味深いエピソードを聞かせてくれました。

「もうイヤ!(涙)」思わず家を飛び出すと?

ある日、夫が残業で遅い夜がありました。
すると、その日に限って怪奇現象が次々と起こり始めたのです。無人の部屋から物音がしたり、ラップ音が聞こえたり……。

さすがに恐怖で家にいられなくなり、私は家を飛び出しました。そして、夫の帰宅を待って一緒に帰ろうと、夫の会社の近くの駅まで行き、カフェで時間をつぶすことに。

ところがぼんやり外を眺めていると、会社で残業をしているはずの夫が目の前の大通りを歩いていく姿が見えました。しかも若い女性と腕を組んで親しそうにしています。
なんと、夫は不倫していたのです……!

もしかして……

突然突きつけられた夫の裏切りに、私は目の前が真っ暗になりました。
とはいえ、いつまでもカフェに留まるわけにもいきません。気が進みませんでしたが、仕方なく帰宅することに。

家に戻ると怪奇現象は収まりましたが、亡くなった母の写真を飾ってあるフォトフレームが倒れていることに気付きました。

それを見て、不意に「もしかしてこれまでの怪奇現象は、お母さんが『あなたの夫、モラハラな上に不倫してるよ。早く離れてラクになりなさい』って言ってくれてたのかな……」と感じた私。
「そうだ、いつまでもモラハラで不倫までしている夫に縛られてちゃいけない!」と思い立ち、離婚を決意しました。

不倫の証拠集めや慰謝料の請求などで大変でしたが、2年後になんとか離婚し、今は新しい生活を送っています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。