友人Yちゃんから聞いた、子どもが幼稚園に通っているときの話です。同じクラスに途中で転園してきた子がいて、毎日送迎をしていたのは、190センチの長身でまるでモデルのようなイケメンパパ。一体何をしている人なのか? と噂になっていました。

イケメンパパの正体は?

ファミリーが引越しして来てしばらく経った頃、Yちゃんが何気なく地元の放送局の夕方のニュース番組を観ていたときです。

例のイケメンパパが画面いっぱいに映し出され紹介されていました。

そのパパの正体はバスケのBリーグの選手だったのです! きっと、高身長を活かしてプレーされているのでしょう。
他のチームから地元のチームに移籍してきたばかりで、練習が夕方からのため奥さんに代わって毎日子どもの幼稚園の送り迎えをしていたのです。

イケメンに加えて子どもにも奥さんにも優しいイクメンパパだったのです。

一気に立場を変えるマウントママ

それを知った噂話好きのマウントママはというと、自分がヒモ男だと言いふらしておきながら、急にイケメンパパに取り入って仲良くし始めました。正体がわかって安心したのかもしれませんが、その変わり身の早さには驚くばかりです。

近寄りがたいほどのイケメンパパも、正体がわかり話しかけてみると、とても気さくでフレンドリーな方でした。

それまでBリーグの選手の名前も顔もほとんど知らなかったYちゃんはじめ幼稚園ママたちですが、それからというものBリーグに一気にハマり、今ではすっかり地元チームのサポーターで、ホームの試合となればクラスの親子みんなでユニフォームを着て応援に行っているそうです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2015年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場、バトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。