ある日のことです。いつものように行きつけのハンバーガーチェーンのドライブスルーに行くと、対応してくれた店員さんがまさかの人物だったのです。
「いらっしゃいませ」と笑顔で対応してくれた店員さんは、専業主婦が自慢のHさんではありませんか!!
それでも専業主婦なんです!
お互いにアッとなってめちゃくちゃ気まずくて、そのまま笑顔で商品を受け取ったYさん。
Hさんは驚きと困惑を隠せないようで、しまったという表情のまま無言で商品を渡すと店の奥に消えていきました。
いつから働いているのかわかりませんが、Hさんは24時間営業のハンバーガーチェーン店で、深夜から早朝の時間にパートで働いているようでした。
何か理由があってのことなのかもしれませんが、Hさんにとっては専業主婦でいることが自慢だったので、誰にも出会わず気づかれない時間帯の仕事を選んで働いていたんでしょうね。
別に専業主婦でいることが偉いわけでもないし、深夜に働くことが悪いわけでもなく、隠すようなことでもないのに、Hさんにとっては専業主婦でいることが唯一優越感に浸れる自慢だったようです。
Hさんの見てはいけない秘密を知ってしまったYさんですが、今ではクラス中のママ友が知っている事実です。
それでもHさんはYさんとの一件はなかったかのように、今でも自称専業主婦を貫いています。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2019年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場、バトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。