熟年離婚は年々増加しているといわれています。離婚後、「やっぱり離婚しなければよかった」と思う人もいれば、その逆の感情を抱く人もいるようです。今回は離婚後に夫と会って感じたことを、熟年離婚経験者の知人A子が聞かせてくれました。
悩んだ末に熟年離婚を選択
私は60代の主婦です。20代の息子と娘が1人ずついるのですが、数年前に子どもたちが就職や結婚で家を出たことを機に、夫と熟年離婚することを決意しました。
原因は、嫁姑問題と介護問題です。夫は姑の介護を、長いあいだ私に押し付けていました。
数年前に姑は亡くなりましたが、「お前は嫁なんだから俺の母さんの言うことを聞け」「母さんを施設に入れるなんて! お前が家でみればいいだろ」とマザコンの夫から言われた言葉の数々がどうしても忘れられず、もう夫を愛することはできない……と思い、離婚を選択したのです。
離婚から数年後、再び夫と会うことに
子どもたちも私の選択には反対せず、むしろ「これ以上お父さんに虐げられることないよ」と離婚を後押ししてくれていました。
離婚から数年後、娘が結婚することに。
娘は結婚式に元夫を呼ぶか迷っていましたが、やはり両親揃って出席してほしいと思ったのか、最終的に元夫も招待することにしたようです。
「え……誰それ?!」
離婚してから元夫とは顔を合わせていなかったので、元夫がどういう生活をしているのか私も娘も全く知りません。
けれど結婚式の招待状には「出席」で返信が来たので、娘は元夫の分も席を用意してくれていました。
しかし結婚式当日、現れた元夫の隣には、見知らぬ女性の姿が……!
驚いた娘が「お父さん、その人は誰?!」聞くと、元夫は「今付き合ってる彼女だよ。お前たちに紹介しようと思ってな!」と気楽な調子で答えました。
招待されてもいないのに勝手に女性を連れてきた元夫のせいで、娘も式場も対応に追われバタバタ。
帰ってもらうわけにもいかず、結局その女性の席も急遽用意して、出席してもらうことになったのでした。