思ったことを〈ずけずけ〉言うタイプの友人A子の義姉。A子はそんな義姉に対して以前から苦手意識を持っていました。そんな中、A子が30歳で結婚したことで義姉の〈ずけずけ〉度合いが炸裂! 何度もうんざりさせられたA子ですが、娘を出産後、義姉への気持ちに変化が訪れたのです。そのワケとは──。何があったのかA子から話を聞きました。

義姉の本当の気持ちとA子の気づき

義姉の発言に対してモヤモヤする一方で、A子は義姉が実母を亡くした自分に対して親身に接してくれることに気づきました。義姉は、A子の娘をとても大切にし、頻繁に面倒を見てくれたのです。このことで、A子は義姉の言葉と行動にギャップを感じつつも、その優しさに感謝の気持ちを抱くようになりました。

思い返すと義姉が子育ての最中、兄は仕事で家にほとんどいなかったため、義姉が家事と育児を一手に引き受けていました。

A子は、義姉の「30歳を過ぎて出産なんて考えられない」という言葉は、ワンオペ状態で3人の子どもたちを育て上げた経験からくる〈子育ては体力勝負だ〉という意味が込められていると理解するようになったのです。

義姉からの嫌味に悩まされることもありましたが、A子は娘を可愛がってくれる義姉にとても感謝していました。実母を失った悲しみの中で、まるで実母のように娘を大切にしてくれる義姉の存在が大きな慰めとなったのです。

義姉の言葉には時折トゲがありましたが、その裏にある優しさに気づいたA子は、義姉の存在をますます大切に思うようになりました。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。