保育園で偶然出会ったママ友は、他人を利用しようとするとても図々しい人でした。今回は、そんなママ友に振り回された知人から聞いた体験談です。
うちの娘の髪もお願い
私は保育園に通う娘を育てているママで、仕事は美容師をしています。保育園では互いの仕事の話はしないのが暗黙のルール。私は他のママがどんな仕事をしているのかは、ほとんど知りません。
しかし、ママ友Aさんだけは違います。Aさんは入園後すぐに「どこで働いているの?」とズバリ聞いてきたのです。ただ、隠すようなことではないので、私は正直に美容師をしていると答えました。
それを聞いたAさんは、「えっ、 美容師さんなの!? ステキー!」と私を褒めてくれました。そこまでは良かったのですが……。
「美容師さんだったら、うちの娘の髪も切ってくれるかな?」
正直、知り合いの子供をカットするのはとても緊張するもの。断ろうと思ったのですが、Aさんの期待に満ちた目に、私は首を縦に振ることしかできませんでした。
えっ? タダで当然でしょ?
次の日、さっそく娘を連れて我が家にAさんがやってきました。
「前髪は眉毛くらいで、後ろは跳ねないようにお願い。それから~」などと私に細かく注文するAさん。私は言われた通りに、集中してカットをしました。
完成した姿を見たAさんは「すごい! こんなに可愛くしてくれてありがとう!」と大喜び。私がホッとしたのもつかの間、Aさんはこんなことを言ってきたのです。
「本当にあなたと友達でよかった。もちろんタダだよね?」
私はAさんの言葉に耳を疑いました。ただ、私がお人好しなのもいけないところ。「今日だけは特別ね」と言ってしまったのです。
正直、図々しすぎるよ
それからというもの、Aさんは事あるごとに私に娘のヘアカットやアレンジを頼んでくるようになりました。
モヤモヤしながらも断り切れなかった私でしたが、この前「七五三のヘアアレンジを親子でお願いしたいの。朝6時ごろから空いているかな?」とLINEが届いたのです。これには私も我慢の限界でした。