仲が良い兄妹でもどちらかが結婚して家庭を持ったら、適切な距離感を保ちながらつきあっていくのが大切ではないでしょうか。
これは筆者の知人女性から聞いた、兄離れできない義妹にウンザリした体験談です。

優しいお兄ちゃん 

当時、私と夫の祐樹(仮名)は、大学の同級生同士のカップルでした。

夫には4歳違いの妹文香(仮名)さんがいます。
内気で人見知りな文香さんは一人で外出するのが苦手。
心配性の義母からの頼みもあり、文香さんが外出するときはいつも祐樹に付き添ってもらっていました。

文香さんと祐樹の仲の良さをからかう友人もいましたが、私は「妹思いの優しいお兄ちゃんだな」くらいにしか思っていませんでした。

私は大学3年生の時に祐樹から告白されつき合い始めたのですが、つき合い始めた後も、祐樹は頼まれるたびに、文香さんの用事に頻繁に付き添っていました。文香さんとの用事が入ると、私は祐樹とデートすることができず、寂しい思いをしたこともありますが、仕方ないと自分に言い聞かせていました。

あいさつに行くと

ある日、初めて祐樹の家にあいさつに行った時のことです。
文香さんは私の顔を見るなり、嫌そうな顔をして、部屋に閉じこもってしまったのです。

この時、「文香さんはもしかして私のことが嫌いなのかも」と感じました。
祐樹に話すと「気にしすぎだよ」と気にする様子はなし。

モヤっとしましたが、そのまま交際は続き、結婚に至りました。