冠婚葬祭にはマナーがあり、知っておかないと恥をかくだけでなく、相手に失礼になることがあります。今回は、職場の先輩から間違ったマナーを教えられた知人A子から話を聞きました。先輩のうっかりミスかと思われましたが、実は恐ろしい理由が隠されていたのです。

先輩の服装は大丈夫?

母親に言われたとおり、会場は黒やグレーなどダークカラーの服を着ている人たちばかり。
A子はホッとしましたが、「もしかしてB美はマナー違反の服装で参列しているのでは? 来る前に教えてあげればよかった」と心配になってしまいました。

A子は会場でB美を見つけましたが、その姿に絶句!
間違ったマナーを教えたB美も、ちゃんと略喪服で参列していたのです。
A子は「先輩も間違いに気づいたんですか?」と尋ねましたが、B美は「なんのこと?」ととぼけ顔。
「え? 私に明るい色の服を着て来いって言いましたよね?」と迫りましたが、B美は「変なこと言わないでよ」と突っぱねたのです。

そこでようやくA子は、わざと嘘を教えられたことに気付きました。
A子はB美から「納期を勘違いしていた!」と言われ、ぎりぎりに仕事を頼まれて残業に追い込まれたり、「私のデスクに置かれてたから、間違えちゃった!」とA子あての手紙を勝手に開封されたりと、“うっかりミス”の被害に何度か遭っていました。

これまでうっかりミスと思っていたけれど、もしかして嫌がらせだったのかも。
考えすぎかもしれないけれど、今日も取引先の前で恥をかかせたかったのでは?

B美の態度に、そんな疑いを抱くようになったA子。
B美の悪意を察知し、ゾッとしたそうです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。