夫婦で金銭感覚が異なると、トラブルが起きやすいもの。A子は倹約家の夫と考えが合わず、大きな夫婦げんかをしてしまいました。今回は夫から「タクシーは贅沢だ!」と批判された知人から聞いたエピソードをご紹介します。

今度は夫の母親が倒れた!?

母親の体調が回復してA子も自宅に戻りましたが、夫婦仲はぎくしゃくしたまま。
そのタイミングで、今度はB男の母親が体調を崩してしまいました。

B男はA子にすがるような視線を送りましたが、「あなたの親でしょ」とサポートを拒否。
介護もそれぞれが自分の親をみよう、と夫婦で決めていたのです。

負担の大きさにうなだれるB男に、A子は「遅くなるときはタクシーを使ってもいいわよ。私はそこまで心が狭くないから」と一言。B男を撃沈させました。

金銭感覚のすり合わせに成功

実家と会社、自宅を行き来することになったB男は、すぐにギブアップ。お金を払うことに抵抗を示しつつも、有料の訪問サービスを利用することになりました。

そのタイミングでA子はB男に以下の提言をしました。
「家族のためには惜しまずお金を使うことにしよう。後悔しないように。健康のための出費は無駄遣いなんかじゃないよ。必要な場合は私の貯蓄から出すことも考えるから」

B男はA子の言葉に「うん。ありがとう」と一言。倹約は美徳と考えていたB男の金銭感覚を改善させることに成功したのです。
お金に対する考え方は人によって異なりますが、金銭感覚のすり合わせは夫婦生活で大切なこと。金銭感覚のズレが修正でき、A子はほっとしたそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子