誰かにかけてもらった一言に救われた……そんな経験はありませんか? 今回は、私の友人から聞いた話をご紹介します。責任感が強く抱え込んでしまう性格を救ってくれた言葉とは?

上司からかけられた言葉

上司は仕事をしようとする私を制し、穏やかに話し始めました。
「仕事は一人で抱えてやったからえらいんじゃない。困ったときは助けあうんだよ。辛い時に助け合うために一緒に仕事をしているんだから、無理な時は甘えて投げ出してもいい。みんながなんとかしてくれる。同僚や上司を信用しろ。」

基本的に誰にも頼らず一人で黙々と仕事をしていたので、誰かに甘えることなど考えたこともありませんでした。上司の言葉を聞いてはっとしました。自分の仕事は自分にしかできない、誰にも頼らずに完璧にやり遂げるのが正解だと思っていましたが、周りに助けてもらってもいいんだと初めて思えたんです。

その後

その後、高熱で意識が朦朧としてきたので、おとなしく帰宅しました。私の抱えていた業務は上司も含めみんなでカバーしてくれ、同僚が無事終わったと連絡をくれました。

それ以降、自分のキャパオーバーだと思った時や助けてほしい時には同僚に頼ることも増え、精神的に楽になって、仕事がやりやすくなったと感じています。あの時かけてもらった上司の言葉は、頑なな私の考えを変えてくれたと感謝しています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kato Rira