心は目に見えないものだからこそ、その状態を理解するのは難しいものです。筆者の知人Aさんは適応障害を患っていましたが、夫や姑からは「甘えているだけ!」と厳しい言葉を投げかけられていました。そんなAさんを救ってくれたのは中学生の娘のある一言だったのです。何があったのかAさんから話を聞きました。
「甘えじゃない!」中学生娘の一言
調子のよかったある日、またAさんは「適応障害は甘え!」と夫と姑から言われていました。すると、その場にいたAさんの中学生の娘が次のように言ったのです。
「適応障害は甘えじゃない! お母さんは甘えてるわけじゃなくて、心が風邪を引いてるんだからゆっくり休まなくちゃダメなんだよ!」
どうやら、娘は適応障害について調べてくれたようで、夫や姑にも適応障害について書かれた本を渡し勉強するように言ってくれます。
ありがとう! 理解されるのが嬉しい
Aさんは適応障害になってしまい、娘の面倒が思うように見れなくなってしまったことを心苦しく思っていました。しかし、娘はAさんの心配をよそにしっかりと成長していたのです。
母の病気を理解し、それを周囲にも伝えてくれる娘の存在が、Aさんにとって頼もしく嬉しく思いました。
娘から叱られたことが響いたのか、夫と姑も適応障害について理解しようとし始めたのを感じます。周囲の理解を得つつ、治療を進めていきたいとAさんは考えているそうです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶