「離婚したい!」と願う人にとって離婚はハッピーなゴールなのでしょうか? 筆者の知人Aさんは不仲な夫と離婚をすれば幸せになれると思っていましたが、離婚後Aさんに湧き上がったのは意外な感情だったそうです。離婚後のAさんがどのような心理になったのか、話を聞きました。
Aさんの落ち込んだ原因
意外な感情が湧いてきたことにびっくりしたAさん。Aさんは涙の理由を考えてみました。すると、そこには2つの理由があることに気が付きました。
Aさんはこれから子どもを1人で育てていく責任があります。それなのに夫は子どもを置いて1人で身軽に出ていけるのです。子どもにさよならも言わず出ていける夫の身軽さに対する羨ましさ、そして自分の肩にのしかかる責任が合わさりAさんの気分は落ち込んでしまったのでした。
Aさんの気分の落ち込みはしばらく続きました。夫が出ていけばハッピーになれるつもりだったのに、そう簡単にはいかなかったのです。
意外と喜びのなかった離婚
1ヶ月ほど落ち込んでいたAさんですが、徐々に気分は回復していきました。シングルマザーとして子どもを育てる日々は目まぐるしく、落ち込んでいられなくなったのです。
離婚をして喜びの感情が湧いてこなかったことは意外でしたが、離婚を後悔しているわけではありません。やっぱり離婚してよかったと心から思うし、もう2度と結婚生活に戻りたくはありません。
自分の希望した離婚を叶えたはずなのに喜びがなかったとは意外ですね。人生を大きく変える決断をしたときには、思わぬ感情が湧いてくるものなのかもしれません。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶