結婚相手の条件を杓子定規で計るのは間違っているはずです。それも自分を優位に立たせたいがための上から目線は気持ちの良いものではありません。これは筆者の友人・Oから聞いた義母のお話。マウントを取ったつもりが実は──というエピソードです。

嫌味な義母

私は、嫌味な義母との関係に結婚当初から悩んでいました。
夫はマザコンの気があり、結婚して2年も経たないうちに同居の話を勝手に決めてきて、未だに母親に依存する生活が続いていました。

私には3歳年下の妹がいて、看護師としてバリバリ働いています。
私が結婚してから4年ほど経った頃、妹が結婚することが決まり、両親はすでに他界していたので、我が家に結婚の挨拶に来ることになったのです。

挨拶

妹と相手の男性が我が家に挨拶にやって来ました。
話を聞くと、相手の男性はなんとフリーター。
劇団に所属していて、公演や練習のために定職に就けないというのです。

私は妹を心配しましたが、妹の稼ぎで生活することを2人とも了承していたこと、旦那さんの夢を妹が本気で応援していたこともあって、夫と一緒にお祝いをすることにしました。

すると、同居の義母がいきなり話に入って来て「Fさん(妹)、結婚する相手は見極めなくちゃダメよ! うちの息子みたいにしっかりとした会社で働いている人じゃないと、将来大変よ~(笑)」と嘲るように言ったのです。

反撃

しかし妹は一切怯まず「ご忠告、ありがとうございます。」と一言だけ。
義母はムッとした顔をしていましたが、その場はなんとか収まりました。

妹が結婚して3年が経ったころ、妹の旦那さんが映画のオーディションに合格し、ようやく仕事が回ってくるようになったのです。
その頃には旦那さんの収入も安定し、劇団を辞めて芸能事務所に所属するまでになりました。