イジメは首謀者はもちろん、周囲で見て見ないフリをすることも罪になるのではないでしょうか? これは筆者の友人・K絵から聞いたエピソード。子どものイジメを黙認した親が受けた罰と、子どもの末路とはどんなものだったかをご紹介します。

知らん顔

私の娘は中学生のとき、部活のメンバーから酷いイジメに遭いました。
私は学校の先生や教育委員会、部活の顧問の先生など、さまざまなところに相談し、何とかイジメを解決しようとしたのですが、娘へのイジメは一向に収まらず、結局不登校になってしまったのです。

娘と同じ部活に入っている生徒の保護者たちは、部活内でイジメがあることを十分承知していたはずなのに、教育委員会のヒアリングでは「知らなかった」の一点張り。
同じ部活の生徒たちも「知らなかった」とイジメがあったことを一切認めようとしませんでした。

連絡

その後、娘は不登校のままでしたが、フリースクールなどを利用して何とか入試をクリア。
第一志望の高校へ進学することができました。
高校では友人に恵まれ、今では不登校だったことが嘘のように、楽しそうに学校へ通っています。

しかしある日、娘のイジメを「知らない」と言っていた保護者のTから急に連絡が入りました。
この保護者の娘はイジメの首謀者だったこともあり、私は最初電話に出なかったのですが、あまりにしつこくかかってくるので、渋々対応することにしたのです。

SOS

Tは切羽詰まった様子で「今うちの子が高校でイジメに遭っているの。どういうところに相談すればいいのか、教えてほしいんだけど。」と言ってきました。

Tのことを全く許していなかった私は、当然「知りません。ご自分でお調べになったらいかがですか?」と断りました。
するとTは「私が何を聞いても話してくれないの。でも学校に行きたくないと言って休んでる。せっかく入った高校なのに。」と言ってきたのです。