子どもの進学にはお金がかかります。頑張って準備をしていても、思ったより費用がかさむことも少なくありません。各家庭の事情も知らず、自分の価値観で見下すママ友……これは筆者が実際に出会った常識のないママ友のエピソードです。
Hの誤算
そんな事情も知らないのに、Hは「大学費用を出してあげられないんなら、いっそのこと就職すれば?」と鼻で笑い、バカにしたように言ってきました。
私はHに家のことを事細かに話すこともためらわれたし、話したところで理解してくれるとも思えなかったので、腹の立つ気持ちを抑えてスルーしました。
その後、Hは私の息子が給付型の奨学金制度の試験に合格したことを知り、何も言わなくなりました。
実は、Hの息子と私の息子の志望校は同じ。
給付型の奨学金制度を受給するには、選抜試験に合格しなければいけないことをHは気が付いたようでした。
同じ奨学金でも、返済不要の奨学金であることを知らなかったHは、私と顔を合わせたとき、負け惜しみのように「進学費用くらい、自分たちで貯めておきなさいよ!」と吐き捨てるように言っていました。
思わぬ末路
その後、息子から聞いた話によると、Hの息子は入試に失敗してしまったそうです。
また、追い打ちをかけるようにHの実家の会社が不渡りを出し、倒産の危機に見舞われてしまったとか。
人にはそれぞれ事情があり、みんな精いっぱい頑張っているのに、何も知らない他人が批判するのは良くないことだと思います。
Hが今どうしているのかは知りませんし、心配して言ってくれていたのかもしれませんが、自分が今まで見下してきた人と同じような状態になっていたとしたら、自分の過ちに気付けているのかもしれませんね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K