子どもの進学にはお金がかかります。頑張って準備をしていても、思ったより費用がかさむことも少なくありません。各家庭の事情も知らず、自分の価値観で見下すママ友……これは筆者が実際に出会った常識のないママ友のエピソードです。

同じ部活のママ友・H

私の息子が高校生の頃、同じ部活の保護者にHという人がいました。
Hは地元でも有数の不動産事業を営む一族の人で、経済的にはとても恵まれている人。
しかし、他人に対して失礼な発言が多く、私は苦手意識を持っていました。

子どもの頃から恵まれた生活をしてきたHにとって、何に対してもお金をかけるのは当たり前のこと。
自分と同じようにできない他の保護者に対して「信じられない」「親としておかしい」などと見下すような発言を繰り返していました。

大学進学

私の息子は、大学進学時に給付型の奨学金制度を利用するつもりにしていました。
学校でも奨学金の説明会があり、我が家が参加していたことで、Hはそのことを知ったのでしょう。

部活の送迎で私と顔を合わせたHは「奨学金って子どもの借金じゃない! 親なら教育ローンでも借りて、死に物狂いで働くのが本当なんじゃないの?」と急に詰め寄ってきました。
しかし、当時の我が家は祖母の介護、私の病気の治療とお金のかかることが多く、経済的に大変な状況だったのです。
そのことを理解した息子が給付金型の奨学金制度を利用できるように、頑張って勉強してくれていました。