全国の多くの子どもたちが首を長ーくして、夏休みを待っているのではないでしょうか。友人K子の息子たちも例外ではありません。
夏休みの楽しみ。それは大好きな「カブトムシとクワガタ」を捕まえることでした。
息子たちの夢を叶えるために、K子は昆虫の森を求めて夏休みに帰省したのですが、そこで予想外のハプニングが待っていたのです──。何があったのかK子から話を聞きました。

予想外のハプニング

散歩を終えて実家に戻った後、3歳の息子が「見て! カブトムシのメス見つけた!」と隣の部屋から手でつまんで虫を持ってきました。K子は家の中に入り込んじゃったのかな? と思い、息子の手に目をやるとそれはカブトムシではなく「ゴキブリ」でした。弱って出てきた「ゴキブリ」を息子が捕まえたようです。K子もK子の夫もゴキブリは大の苦手で、「ぎゃー!」と叫び声を上げてしまいました。夫が焦って息子の手からゴキブリを叩き落とし、ゴキブリは床に着地した後ゆっくりと動き回っていました。

そのとき、K子の父親が近くにあった新聞紙を丸めて「バシーン!」と一撃。目の前で「カブトムシ」だと思っていたハズの昆虫が叩かれてしまった息子は泣き崩れてしまいました。

それを見た夫は息子に「⚪︎⚪︎(息子)、すまない! 捕まえたのはカブトムシじゃないんだ。ゴキブリなんだ」と説明し、謝りました。

K子の息子は本物のカブトムシとクワガタも見たことがなかったのですが、本物の「ゴキブリ」もそれまで一度も見たことがなく、カブトムシのメスと見間違えてしまったのでした……。

本物の昆虫を見て大満足

翌日の早朝、約束通り昆虫採集に出かけました。森の中を探し回り、ようやく本物のカブトムシとクワガタを見つけることができました。

息子たちは大興奮! しかし、 昨日のハプニングが尾を引いていたようで、「これ、本物のカブトムシだよね!?」と何度も確認してきたので、ちょっぴり笑いそうになりました。満足そうな息子たちの姿を見て、K子も夫もホッとしました。

この夏休みの体験は、K子の家族にとって忘れられない思い出になったはず。本物の「カブトムシとクワガタ」を捕まえることができてよかったですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N