筆者の友人M美のお話です。ファミリー向けのマンションに住んでいるM美。小学生の息子は毎朝同じマンションの子たちとマンションの敷地内で集合し、登校班で一緒に学校に行っています。しかし最近、学校から「うるさく騒ぎながら歩いたり信号を守らなかったりする子がいるようで、近所の人から苦情が入っています」と注意される事態に。学校側も問題の子どもの名前を把握していなかったため、保護者たちのあいだには「一体どの子が?」という空気が漂っていました。

もしかして、あの子は……!?

念のためその後も何日か観察してみましたが、結果は同じでした。A子の子ども以外に騒いだり危険な行動をしたりしている子は誰一人いません。自分の子どもを信じたい気持ちはわかりますが、現実を目の当たりにしたA子は何も言えなくなり、登校班に付き添う頻度を増やしているそうです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:セキザワ アイ
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。