若い頃から病弱だった母の介護をしていた筆者ですが、母が亡くなってから「優しい娘」でなかったことを後悔していました。しかし、叔母から伝えられた母の言葉は、本心で話し合えなかった筆者の親子関係を解放してくれるものでした。何があったのか私の体験談をご紹介します。
親子といえども、本音で話し合ったり理解し合うというのは難しいもの。母にはもう会えないけれど、晩年を楽しく過ごせたと知った今、何気ない出来事を毎日遺影に話しかけています。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:佐田 静
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。