今回登場するM実さんは、中学生の娘の部屋を掃除している時に、お菓子が大量に入ったレジ袋を発見しました。お小遣いで買って、勉強の合間につまんでいるのかな? と思っていたのですが……。中学生の娘とママが体験した、笑いと感動ありの素敵なエピソードを筆者の友人が教えてくれました。

おばあさんと娘の心温まる交流

次の日、おばあさんから「昨日のお礼に」とチョコレートのお菓子をもらいました。

普段、少ないお小遣いから好きなお菓子を買うのが楽しみだったので、娘は大喜び。

その姿を見たおばあさんは、毎週お菓子を渡してくれるようになったんです。

その後「学校でお腹空いたら食べなさい」と菓子パンやジュースまで渡してくれたのですが、さすがに1人では食べきれないので学校で友達に配っていました。

しかし先生に見つかり叱られて以降は、いただいたお菓子類は全て自宅に持ち帰るようになりました。

おばあさんへのお礼で3人でランチへ

M実さんは娘の話を聞いて、おばあさん宛にお礼の手紙を書きました。

その後、お礼もかねて近所の洋食屋さんで3人でランチを楽しみました。

M実さんが「娘がお菓子依存症になったかと心配しちゃいました〜」と穏やかに伝えると、おばあさんが「それはごめんなさいね。孫みたいにかわいくて、買い物に行くたびに娘ちゃんの顔が浮かんでね。ついつい買いすぎちゃった。これからは控えるわね」と笑顔でお話ししてくれました。

おばあさんのように子どもたちに優しい声をかけてくれたり、成長を見守ってくれたりする方達の存在は、子育て世帯にとってとてもありがたいですね。

そんな素敵な社会が、もっと広がっていくといいですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:広田あや子