たとえ誰が立ち会ってくれても、子どもを産むのは妊婦自身。妊娠中から出産に怯える妊婦も多いはずです。しかし、だからといって頼んでもいない人に立ち会われては迷惑ですよね。今回は筆者の友人A子が出産時に経験したエピソードを聞かせてくれました。※この記事は、過去の人気記事を再編集しています。
夫も母親もいない、孤独な入院
これは私が第一子を出産した時のことです。
当時、夫は海外出張中。出産に立ち会えないことはもとから分かっていました。私の母親も高齢で足が不自由なため、サポートは頼めず。
いざ陣痛が始まって入院しても、他の妊婦さんのように身内に励ましてもらえるわけでもなく、どこか孤独を感じながら出産に臨むことになりました。
頼んでもいないのにやってきたのは?
入院して数時間。だんだん本格的になってきた陣痛に耐えていると、ノックもなしに「A子ちゃん、調子どう~?」と甲高い声で姑が入ってきました。
「買い物のついでに寄ってみたけど、今どれくらい痛いの? まだ産まれないの? いつごろになりそう?」と矢継ぎ早に質問を投げかける姑。
私は(そんなのこっちが知りたいくらいだよ……)と内心ゲンナリ。
それほど親しくない姑がいても気苦労が増えるだけなので、「産まれたら連絡しますね。もう帰ってもらって大丈夫ですよ」と言ったのですが、「1人は不安だろうから私が付き添ってあげるわ!」と姑は居座ってしまいました。
う、うるさすぎる……
とはいえ、何もすることがなく暇で仕方がない姑。キョロキョロと部屋を見渡して、私に繋がれているモニターに目をとめました。
「あ、それの数値が上がると陣痛が来るんですよ」と私が説明すると、陣痛のたびに「ほらほら、また痛そうな波が来るわよぉ~(笑)」「キャー痛そうねぇ。大丈夫ぅ?」と茶化してくるように……。
姑なりの気遣いだったのかもしれませんが、激痛に耐える私には正直邪魔でしかありませんでした。
助産師が一喝してくれたが
やがて助産師が様子を見に来てくれましたが、それでも姑は「やだ~見てこれ! またすごい波が来てるわよA子ちゃん!」と大はしゃぎ。
一体何がそんなに楽しいの……とうんざりしつつも私が何も言い返せないでいると、