子どもは親の背中を見て育つと言われています。しかし、反面教師という言葉があるように、小さい頃からの親の態度次第では、溝が生まれてしまうことも。これは子連れ再婚をした筆者の友人・Y子から聞いたお話。モラハラ夫の末路をご紹介します。
独立した息子
息子は大学卒業後、業界大手の企業に就職することができました。
その頃、夫は思わぬリストラに遭い、年収は1/3ほどに。
大好きな車のローンを払えずに、手放す覚悟をしなければいけないような状態でした。
そんなある日、息子が久しぶりの里帰りで家に帰ってくると、乗っている車や洋服などから経済的に余裕があることが伺えました。
すると、あろうことか夫は息子にお金を貸してほしいと言い出したのです。
土下座
私は黙って見ていましたが、息子は夫に向かってこう言いました。
「俺は散々お父さんにバカにされてきたよね? そんな相手に頭下げてまでお金借りるの?」
切羽詰まっていた夫は、土下座をして「頼む」と一言。
しかし、息子は「申し訳ないけど、返すあてのない人にお金は貸せないよ。」と断りました。
これは私があらかじめ息子に伝えておいたこと。
「お父さんにお金貸してほしいって言われても気にしないで断ってね。」と話をしておいたのです。
モラハラ夫の末路
息子との一件があってから、夫はモラハラをする元気もなくなり、今では人が変わったように大人しくなりました。
結局、私が苦労して貯めたお金で窮地を乗り切ったため、以前のような高圧的な態度は鳴りを潜めています。
自分のしてきたことが大きなしっぺ返しとなって返ってきた夫……マウントを取りたかっただけかもしれませんが、さんざんバカにしてきた息子に受けた一撃は、かなり堪えたのかもしれません。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K