介護のサービスを受けるためには、介護の認定が必要です。その際にお世話になるのがケアマネージャーさん。これは筆者の祖父が介護状態になったときの体験談です。頑固で偏屈な祖父が驚くほど変わった介護の極意とは?

作戦

確かに、昔の祖父と今の祖父では、家庭の中での立ち位置が違います。
そこで私たちは話し合い、祖父がかわいがっていたひ孫(私の息子)に一役買ってもらうことにしました。

理数系が得意だった祖父に勉強を教えてもらったり、パソコンのプログラミングを一緒に挑戦したりする作戦を考えたのです。

この作戦は大成功!
もともと理数系に強かった祖父は、特にパソコンのプログラミングに興味を持ち、ひ孫と一緒にいろいろなことに挑戦し始めました。
その甲斐あって、祖父はだいぶ穏やかに。
以前のような頑固さはなくなり、文句を言う回数もかなり減ってきたのです。

最期

祖父は肺炎で3年後に亡くなりましたが、最期は頑固親父ではなく、笑っているような穏やかな顔でした。
あのときのケアマネージャーさんのアドバイスで、祖父も楽しい時間を過ごせたのだと思っています。

役割を持ってもらう……介護を受けるような状態になると、なかなか思いつかないことですが、介護のプロであるケアマネージャーさんのアドバイスは、祖父にとっても家族にとってもありがたいものだったと感謝しています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K