元旦那の留守中に、突然の訪問客が。その人は元旦那の……
ある日、元旦那が不在の時に玄関のチャイムが鳴りました。インターホンのモニター画面を見ると、若い女性が泣きながら立っています。
ただ事ではないと思い、玄関先で話を聞くことに。その女性は元旦那が現在付き合っている彼女で、「別れた奥さんと子供と一緒に住んでいることを隠されていた。今日、共通の知人から初めて聞かされて、いてもたってもいられず家を訪問した」とのことでした。
とりあえずその日は帰ってもらい、夜に元旦那が帰ってきた時、彼女が来たことを報告しました。「娘の方が大事だから彼女とは別れる」と言う元旦那に対して、私は「もう一緒に住むのをやめたい」と伝えました。
彼女の存在を知ったことで、「私たちはもう他人同士でそれぞれ別の人生を歩んでいるのに、こんな形で一緒にいるのはやっぱりおかしい」と実感したのです。
次の日、娘に「パパには新しい生活が始まっているから、私たちもそろそろ、未来のために歩き出さないといけない」と説明しました。娘なりに思うことがあったのか、ポロポロ涙を流しながら黙ってうなずく姿に、胸が張り裂けそうでした。
そして再び、娘と2人で家を出てから早20年。私は再婚し、娘は来年大学を卒業して社会人になります。
当時は辛い思いをさせてしまいましたが、私の再婚相手と楽しそうに話す娘を見て、あの時の決断は間違いではなかったと思えるようになりました。
最後に
家族には様々なかたちがあるので、何が正解というのはないのかもしれません。大切なのは、もし子供につらい思いをさせるような出来事があっても、その分幸せにしてあげるための努力をすることではないかと、筆者は思います。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N