これは筆者の友人から聞いたパート先の飲食店で目撃した、店員を困らせる常連客のお話です。目をつけた新人の男性スタッフにちょっかいを出していたら、思わぬ反撃にあってしまい……!?

男性アルバイトがすぐに辞める韓国料理店。その理由は常連客

これは私がパートとして働いている、韓国料理店で起こったお話です。

そのお店は大学のそばにあり、複数の韓国人留学生がアルバイトとして働いていました。しかしその中でも、長く勤め続けるのは女の子ばかりで、男の子はすぐに辞めてしまうことがほとんどでした。

男の子が辞めてしまう原因を作っているのは、週3〜4回の頻度で現れる女性常連客のAさんです。Aさんは、推定50歳前後の日本人で、韓国籍の若い男の子が大好き。

料理を注文する際は必ず韓国人の男性アルバイトを呼び、「何歳?」「いつから日本に住んでいるの?」とプライベートなことを聞きまくり、そのうち手を繋ぐなどのボディタッチもするようになるのです。

それが毎回続いて、「精神的にきつい」と男性アルバイトが辞めてしまう、の繰り返しでした。

責任者である店長も、Aさんのせいでアルバイトが辞める問題を把握しており、店長がAさんの「おさわり」などを見つけた時は直接注意していました。

しかし店長は他店の責任者も兼務しており、毎日お店にくることができないのです。そのためAさんはまず外から店内をのぞいて、店長がいないのを確認してから来店していました。

私たち他のスタッフも、せっかく教育したアルバイトがすぐに辞めてしまうので困っていました。しかし、そんな日々はある新人アルバイトによって、突然終わりを迎えたのです。

新人アルバイトに目をつけた常連客が、彼の手を握った瞬間……

ある日、韓国人留学生の男の子・Wくんが新しくアルバイトとして入ってきました。彼にとってこのお店は、生まれて初めてのアルバイト先だったそうです。

Wくんの初出勤日は、運悪く店長が不在。他のアルバイトスタッフが店内に数人いたのですが、かなりバタバタしていて、Wくんを気にかけることのできる人は誰もいませんでした。
いつものように、店長がいないことを確認したAさんがお店に入ってきました。

AさんはさっそくWくんに目をつけ、「新しいアルバイト? 注文の取り方を教えてあげるからこっちにおいで♡」とWくんを呼び寄せ、店員でもないのに料理の種類などを教え始めたのです。