身内の遺産を相続した経験はありますか? 私の知人は最愛の父を亡くし、遺産を受け取ったようなのですが、その遺産の使い道についてご主人とトラブルになってしまったようです。今回は知人から聞いた遺産をめぐるトラブルについて紹介します。

父の他界

私は子どものころから家族がとても大好きで、仲の良い家族で不満なく暮らしてきました。とくに漢気溢れていつも家族を守ってくれる父のことは、尊敬・愛情・羨望といろんな感情を持っていて、大好きなんです。

しかし、私が大人になってから父は病気になってしまい、他界してしまいました。

家族のために仕事を頑張ってくれていた父はたくさんの財産を残してくれ、私にも500万円という大金が相続されました。しかし、遺産を受け取ったときには父が亡くなった悲しみが大きくて、それどころではない心境です。四十九日が過ぎ、落ち着いたころ「父の遺してくれたお金は大切にしないといけない。」と考えたことを覚えています。

マンション購入

父の他界から少しして、旦那とマンションを購入したいという話が浮上しました。

いろんな物件の内覧に行ったり、建設途中のマンションの情報を仕入れたり、初めての不動産購入に心を躍らせ、旦那と楽しく話を進めていきました。

ようやく購入したいと思えるマンションが見つかり、今後のローン計画や頭金などについて話していたときのこと。旦那が「頭金にはお義父さんの遺産の500万円を入れる。」とまるで決定事項かのように話してきたのです!

私は父の遺産はまだ大切にしまっておきたい、父は亡くなってしまったけど遺産があることでいまも父に守られている気持ちでいられる、という思いがありました。

そのため旦那には「父の遺産の使い道を勝手に決めないで。このお金がないとマンションが買えない、ローンが通らないっていうことなら、マンションはいま買わなくてもいいんじゃない?」と気持ちを伝えました。