待ち合わせ場所に現れたママ友Wさん
Oさんは幼稚園のママ友とランチの約束をしていて、ファミレスで待っていました。すると、園でも美人で有名なママWさんが早歩きでお店に入ってきて、Oさんの席に近づいてきました。顔見知りで何度か話したこともあったので、Oさんは声をかけました。
するとWさんは、「そこでナンパされちゃって〜しつこいから逃げてきちゃったのよ〜」と迷惑そうな素ぶりを見せたかと思うと、なぜかOさんの席に座ったのです。
「あ、私、待ち合わせしてるんだけど……」とOさんが言うも、「ちょっとだけ話聞いて〜!」と言い出し、今までのナンパ歴を語り始めました。
勝手に始まるWさんの「女を捨てちゃだめ」論
その数分後に、Oさんが待ち合わせしていたママ友が到着したのですが、Wさんも仲が良いからと、結局同じテーブルに座って、そのまま話は続いたのでした。
「Oさんたちもナンパとかされちゃうんでしょ〜? え? されないの? 嘘でしょ? え、それってやばくない? もっと身なりとか気をつけないとさ〜」と、ナンパ自慢だけでなく人の服装批判まで始まってしまいました。
「いや〜もうナンパとかモテたいとか、そういうのは別にいいかな〜」
「ナンパって言っても、お金目当てとかもあるかもしれないしね〜詐欺とか怖いよね〜」
とOさんたちが言うと、
「何それ! それって女捨ててるってことじゃない! そんなのダメよ!」と、『女でいることの大切さ』についてのWさんの持論が始まってしまったのです。
ナンパしてきた子たち「あれはさ~」と、ナンパの真相が!?
これは面倒な話になっちゃったな〜とOさんや他のママも生返事で聞いていると、そこに大学生くらいの男の子数名のグループが入ってきました。
その瞬間、Wさんが「きゃっ」と言いながらOさんの影に隠れるようにしたのです。「……あの子たち! さっき私にナンパしてきた子たちなの! ここまで追っかけてきたのかしら!?」と、困ったような、そして心なしか嬉しそうな表情で言うのです。