友人のA子が学生時代に仲居さんとして働いていた京都の料亭では、コースによっては料理を盛り付ける器に、陶芸家や美食家など超有名人が作った高級な器を使用していました。そのため、A子たち仲居も器の取り扱いに細心の注意を払っていました。
その料亭に来るお客様は、見るからにお金持ちの方が多く、和食のマナーを心得た方がほとんどでした。しかし、中には食べ終わったあと、器を重ねる方もいて……。
友人のA子から聞いたマナーにまつわるちょっと困ったお話です。

お……お客様ーッ! アーッ!!