筆者の友人Sから聞いたお話です。Sの息子は中学2年生になった頃、かなり激しい反抗期を迎えました。今まで穏やかだった息子が、人が変わったようにほとんど口もきかず、口を開けば「うるさい!」「知らない!」「うざい!」ばかり。ろくに話もできなくなってしまい、Sはかなり悩んでいました。ある日のこと、息子が部活中にケガをしたという連絡があり、学校へ迎えに行ったS。様子がわからなかったSは、帰りの車内で「何があったの? 大丈夫?」と息子に話しかけていたのですが……!?
今までさんざん悪態をついても我慢してきたSが、家出をするというのはさすがに自分が悪かったと思ったのでしょう。息子が反省している様子がわかったので、「お母さん、ショックだったよ。あんな風に言われて。」と正直な気持ちを伝えたS。
今回のことで、息子の反抗は少し収まったそう。成長に必要な過程だと理解はしていても、反抗期と向き合うのは大変ですよね。それでもお互いに少しずつ成長するため、毎日頑張らないといけないんだなと思っているSでした。
【体験者:40代・女性・パート、回答時期:2024年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:セキザワ アイ
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。