子どもの部活動は何かと費用がかかります。近年では学校側も考慮してくれるケースが多いようですが……。これは筆者が実際に体験した息子のエピソード。必要以上に見た目から入る保護者に翻弄されたお話です。
テニス部
私の長男は中学でテニス部に入っていました。
テニス用品はとても高価な物が多く、特にラケットやシューズなどは消耗品でもあるため、部活動にはそれなりのお金がかかっていました。
あるとき、息子たちの学年でおそろいのユニフォームを買うことになりました。
顧問の先生からは「1万円前後で探します。」と言われていたのですが、なぜか候補に挙がったのは異常に高い上下3万円近いユニフォーム。
「そんなに高価な物じゃなくても……。」と口に出せない気持ちでモヤモヤしていました。
保護者会
ちょうどその頃、部活の保護者会があったので、私ともう1人の保護者の人がユニフォームのことを質問してみました。
顧問の先生によると、ユニフォームは生徒たちに選ばせているが、おおよその予算は伝えてあると言うのです。
するとそこに部長の保護者・Hが「え? その質問はどういう意味? ユニフォーム買えないってこと?」と話に割り込んできました。
買えないのではなく、1万円前後と言っていたのに、どうして3倍以上もの値段のユニフォームを買うのかを聞きたかっただけなのに「安い物は見ればすぐわかるでしょ? 他の学校の生徒にもバレるじゃない!」と何故かお怒りモード。
釈然としない気持ちで家路につきました。
親に似た子ども
帰宅後、息子に話を聞くと、ユニフォームを決めるときに、自分たちの学年だけではなく、部長のH男も参加していたそうです。
H男は親のHの影響もあってか、とにかく見た目を気にして、シューズ・ラケット・ユニフォーム・練習用のTシャツなど、すべてにおいて高級な物を持っていると言っていました。
私が保護者会での話をすると、息子によればH男本人も自慢することが多く、「俺はあんまり好きじゃないなぁ。」とのこと。