たかが虫刺され……そう思っていても、自分の体調や持病などによっては大変なことになるケースもあります。これは筆者が実際に経験したお話。たかが虫刺されと思っていたのですが、入院治療が必要なほどの大騒ぎになりました。

蜂窩織炎って……?

蜂窩織炎とは、皮膚の傷などから細菌が侵入し、皮膚とその下にある脂肪組織などに炎症を引き起こす病気のことなんだそう。
ガンの手術でリンパ節を切除していた私は、「重症化するリスクが高いので、入院して抗生剤の点滴を打ちましょう」と言われ、急に入院することになってしまいました。

確かにその頃には腕は全体に腫れあがり、シャツの袖がパンパンになるほど。
皮膚は真っ赤で、自分の腕じゃないような感覚になっていました。

医師からお叱り

担当の先生には「リンパ切除した人は、虫刺されや水虫なんかもダメなんですよ? 注意してもらわないとね」と怒られてしまいました。
たかが虫刺されと思っていたのですが、術後の私にとっては注意しなければいけないことだったのです。

その後、抗生剤の点滴を行うと、3日ほどで炎症が収まりました。
看護師さん曰く「虫よけは必須よ! 面倒なら長袖・長ズボンで過ごすくらいがちょうど良いの!」とのこと。
年々猛暑日が増えるような状態で長袖・長ズボンはキツイなぁと思っていると、「自分の身体が昔とは違うって思っていないとダメよ!」と、さらにお叱りを受けてしまいました。

トラウマに

それからというもの、私の夏の過ごし方は一変しました。
蚊に刺されることやケガをすることに恐怖を感じるようになってしまい、あんな小さな『蚊』に怯える夏を過ごしています。

ただ、入院はもう嫌なので、先生や看護師さんの言う通りにしなければいけないと自分に言い聞かせています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K