これは筆者が知人から聞いた【終活】にまつわるお話です。同年代の旦那と、相続時の財産について話し合おうとしたところ「遺産は全部寄付したい」と言われて!? 驚いた妻がとった行動は?

「目の前に大切なものがある」息子の言葉に、旦那は……

話を聞いた息子は、すぐに実家に帰ってきて、話し合いの場を設けてくれました。

息子は「寄付は社会貢献になるし素晴らしい心がけだと思うけど、まずは残される遺族、特に母さんのことも考えてあげてほしい。自分の希望と、長年身の回りの世話をしてくれた母さん。父さんが大事にしたいのは、どっち?」と旦那と根気強く話し合ってくれました。

息子の言葉に何か思うところがあったのか、旦那は考えを改め、「寄付は自分が生きているうちに少しずつする」と言ってくれたのです。

そして今では、行き場所のない老犬を引き取り、共に過ごすボランティアを夫婦で始めました。こうやって、自分たちができることから少しずつ、社会に貢献していければ良いと思っています。

最後に

社会貢献を意識するのはとてもいいことですが、長年一緒にいた家族にとっては、自分たちが大切ににされていないのではないかと悲しみの感情を抱く方もいるでしょう。一方で、遺産は故人の自由にすべきという考えも少なからずあります。
財産の遺し方は難しい問題ですが、今回のように、家族の気持ちを尊重しつつ、社会貢献できる方法もあるようです。皆さんはどう思われますか?

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N