終活について旦那に意見を聞いたら「死後は遺産を寄付してほしい」!?
私は60代で年金暮らしの主婦です。子供たちはみんな家を出て、今は同年代の旦那と2人で暮らしています。これは数年前、私たち夫婦が「終活」について話し合った時に起きたお話です。
「もう60歳を過ぎたから、私たち夫婦も今後何があるかわからない。子供たちに迷惑をかけないように、どの口座に何のお金があるか、わかるようにしておかなければいけない」と考えた私。
旦那に声をかけて、「そろそろ終活について話し合いましょう。あなたは何か考えていることはある?」と聞いてみたところ、「うちの預金は全て、動物の保護団体に寄付をしたい」というではありませんか。
旦那がそんなことを考えていたと初めて知った私は、驚きを隠せませんでした。
旦那いわく、「以前から捨てられた犬や猫の報道を見て心を痛めており、何かできることはないかと思っていた。子供たちも自立しており親の遺産などなくてもやっていけるだろう。だから俺が天国に行ったら、財産は全部寄付して欲しい」とのこと。
寄付をすることは、確かに素晴らしいことですし、私も積極的にすべきことなのはわかります。しかし、簡単に「はい、わかりました」とは答えられません。
私は旦那に「私の方が長生きした場合はどうするの? 私は長年連れ添った配偶者として、あなたの財産を受け取ったらだめなの?」と聞いてみました。すると旦那は「君には年金と、自分で貯めていた分があるだろう」と言うのです。
私は旦那の遺産目当てで一緒にいたわけではないですし、これが「財産の一部」なら寄付することも賛成できました。私が先に亡くなった場合は、自分の貯金は夫や子供たちに使って欲しいと考えていました。しかし私も子供もいるのに、「全額寄付する」というのは、まるで家族より他を優先されたようで、あまりにも薄情な気がしてしまったのです。
私は藁にもすがる思いで、家庭をもっている息子に電話して、旦那に言われたことを相談したのです。