数人で一緒に食事に行ったとき、お会計になると姿をくらませて払わずに済ませようとする人って、まれに存在します。特にお酒の席などでは、皆酔っぱらっていて会計が適当になってしまうこともあるでしょう。今回は、ママ友間での飲み代トラブルに遭遇した経験のある筆者の知人Tさんのお話です。
ママ友と飲み会
Tさんは当時、小学校高学年の息子が所属しているサッカークラブのママ友と数ヶ月に1回飲み会をしていました。
「ねえねえ、次の飲み会いつにする?」
「そろそろパーッとやりたいよね!」
Tさんの周りはなぜかお酒好きなママ友が多かったため、持ち回りで飲み会を企画してお店を予約し、たまの飲み会を楽しんでいたのです。
しかしその中に、Wさんという困ったママ友がいました。
Wさんは飲み会を開きたがるわりに、いつも途中で用事ができたと言って飲み代を払わずに帰ってしまうのです。
「途中だから会計もわからないし、請求しづらいよね」
「そうだよね、後でいくらだったか教えてって言われても、『途中までしかいなかったのになんか高くない?』って言われるし…… 」
どうすればWさんがお金を払ってくれるのか、Tさんをはじめとするママ友たちは悩んでいました。
また途中で帰ろうとするけれど……
そしてまた、飲み会の日がやってきました。
Tさんが予約をしたのは、最近増えてきたタッチパネルで注文をするタイプの居酒屋。
「ごめん、ちょっと旦那から急に呼び出されたから私帰るね!」
散々飲み食いしたところで、いつものように途中で帰ろうとするWさん。
「お金はあとで請求してくれたらいいから!」
「あ、ちょっと待ってWさん」
Tさんは帰り支度をするWさんを呼び止めました。